中高生の矯正歯科治療

顎の成長発育は、女子で15.5歳、男子で18歳でほぼ完了します。

そのため、顎の成長発育を利用するのが、特に女子では難しくなってきます。

歯の移動は、この後成人に至るまで問題なく同様に行うことができます。

小学生の高学年から、精神面の発達から自我が目覚め、自己主張も強くなってきます。
この時期は、学校、クラブ活動、習い事、学習塾、友達づきあい、そして受験など多忙な毎日です。

三つの約束

矯正歯科治療には、"三つの約束”があります。
1)装置を使う、2)歯を磨く、3)通院する、
です。

私達、矯正歯科医は、いつも100点満点を目標に治療にあたります。
しかし、矯正歯科医だけがどんなに頑張ってもその目標には届きません。矯正歯科医と患者さん、親御さんの連携と協力が必要です。

この三者の関係は、サッカーで例えれば、患者さんは選手、監督兼コーチが矯正歯科医で、親御さんはサポーターです。
プレーするのは選手ですから、中心は選手です。コーチは、ボールの蹴り方やドリブル、そして戦術を教えて、選手にサッカーを楽しんで、上手になってもらいたいと願います。

でも、その肝心な選手が練習をさぼりがち、たまに来てもコーチの話は上の空、なげやりで楽しそうではありません。

このような状況では、いくら周りが頑張ってもよい結果をだすのは難しくなります。 生物学的に100点満点を取りやすいと始めたのが、実は患者さんである選手は、嫌で逃げ回っているのです。こうなれば50点も難しくなります。

矯正歯科治療の難易度は、
1)上下顎のバランス、2)歯の位置、3)口元の難組織、4)呼吸、舌などの機能に問題がある人に分けて考えます。

この中で一番難しいのは、4)の機能ですが、実は、矯正歯科治療の"三つの約束”が守ってもらえない人が最も難しい人です。
日々の生活の優先順位で、この"三つの約束”が守れなければ、守れる時期がくるのを待って始めるのが、その人にとっては、最良の時期になります。

自己の自信ある人生のために健康で、美しい歯並びを願って、大学生、社会人、お母さんになって、また小学生に一度矯正歯科治療し、その後の新たな不正咬合から再チャレンジされる方もいます。 最良の時期を慌てずに探してください。

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